食道・胃・十二指腸検査法
食道癌の診断
近畿大学病院では紹介来院後、可能な限り2週間以内に検査を完了し、治療に入っていきます。
上部内視鏡検査
カメラで食道を観察し、病変の所在、広がり、狭窄、潰瘍の程度を評価します、色素(ヨード)で染色は早期の癌を見つけるのに使用します。正常な食道粘膜は色素で茶色に染まりますが、癌は染まりません。NBI(narrow band imaging)という特殊光をモードを利用するのも早期病変を発見しやすくなります。。
CT検査
CT(コンピューター断層撮影)で頸部から腹部までの撮影を行います。造影剤を併用することで血流のコントラストが鮮明となり診断能が高まります。食道癌の壁深達度がどうであるか、他臓器(気管、大動脈など)への浸潤はないか、食道周囲や遠くのリンパ節に転移がないか、肺や肝臓など他臓器に転移がないか、そして手術を検討するに解剖学的特徴について調べます。
PET-CT検査
腫瘍の糖代謝を検出し画像化する検査で、癌の全身検索のために行います。CT画像と同調させてより正確に診断します。CT検査だけでは鑑別が難しい病巣の診断に非常に有効です。食道癌のほかに重複する癌(咽頭癌、大腸癌、膵臓癌など)が見つかる場合もあります。また癌細胞量と集積値が比例するため化学療法などの治療効果にも有用です。